2017年7月18日火曜日

力技_01:のび〜る帳票をつくる(その2)




【前回】からのつづき

まずはヨコ線

前回のガタガタレイアウト。

 上図を見ると「空行の削除」を指定したフィールドはデータが入っていないとき枠線も表示されないことがわかります。
 ならば、フィールドの枠線は使用せずに縦線・横線をそれぞれ引いた方がよさそうです。

表組みの罫線を縦横別々に考えると、横線の方はわりと簡単に引けそうです。
1)項目名は上辺・左辺・右辺を設定し、下辺はナシに(上図緑線)
2)ボディパート、フッタパートの最上部に直線ツールで横線を引く(上図赤線)
3)表の各フィールドは枠線ナシ、塗りつぶしナシに

 よしよし。横線だけならわりといい感じ。

問題はタテ線

ここからが力技。
 罫線の画像ファイルを作成してボディパートの塗りつぶしでイメージを選択。用意した罫線の画像を貼り込みます。(ここでは縦線を青色にしてみました)
 サイズ指定は「並べて表示」を選択して、イメージが縦方向に繰り返し表示されるようにします。
 これでボディパートの高さいっぱいに縦線が並びます。
 肝心なのは、その貼り込むイメージファイルです。
 この作例では72ppi・縦1ピクセルの画像の水平方向の必要な位置に点が打ってあるものを作りました。縦のピクセル数は複数にして縦線を引いてももちろんOK、うまく作れば点線などもできるはずです。
 画像の作り方はFileMaker以外の画像処理ソフトが必要になるので、お手持ちのソフトで各自自由研究! PhotoshopでもWindowsペイントでも作れます。
 インスペクタでフィールドの横幅を確認しながら数えて点を打つもよし、レイアウト画面のスクリーンショットを撮って加工するもよし。
 ただ、画像の解像度には注意してください。例えば72ppiで1ドット=1ポイントになります。0.5ポイント幅の縦線を引きたいときは144ppiの画像を用意する必要があります。

 こうして、できあがったのがこのとおり。


 よくできました。

 レイアウトを調整するときには画像の修正が必要になったりするので少々面倒ですが、いまのところはこうでもしないとこの手の帳票は作れないかなと思います。
 あと行けそうな方法としてはExcelに送って印刷かけるとかですかね?


サンプルダウンロード


2 件のコメント:

  1. ファイルメーカーの初心者です。

    助かりました。
    本当にありがどうございます。

    返信削除
  2. いやあ、まさに同じことを実験しようとしていました。慧眼に感服です。

    返信削除